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ひまわり文庫、2019年5月の新刊〔5860〕2019/05/02

2019年5月2日(木)晴れ!

良いお天気になりました。令和二日目。新天皇が誕生したニュースが溢れてますな。新天皇陛下は、僕らにとっては浩宮。ひろのみやさま。学年で言うと、僕より2学年上。浩宮誕生フィーバーで沸いてた時代に僕は生まれたので、同級生に浩くん、とっても多いです。そんな同世代の方が天皇陛下か。少し、感慨。

 

さて、月も改まったので、2019年5月、ひまわり文庫の新刊書をご紹介せねばなるまい。今日は4時に自転車で出勤してきたので、頭と体が軽い。少し長くなると思うので、連休中することもなくて暇で暇でしょうがない、という方だけ、読んでくださいね。それでは、はじまりはじまり。

 

まず、軽いのから。下段。左端から「ガソリン生活」「魔王」「夜の国のクーパー」。伊坂幸太郎の、それぞれ全然切り口が違う小説を読んでみた。魔王は、ムッソリーニのファシズムに切り込んでて、それは今、僕も少し興味があって勉強してて、タイムリーでした。安定の、伊坂幸太郎。お休みの日とか、出張の移動中とかにダラダラまったりと読むのが、良い。

 

同じく何も考えないで、頭を休めるのに良いのが、その右の石田衣良。池袋ウエストゲートパークの第二弾ね。ヒトに、こんなのも読むんですね、と言われましたが、読みます。勧善懲悪痛快丸かじりも、時に、心地よい。すでに第三弾も昨夜、BOOK OFFで買っちゃった。はは。

 

上段へ行きましょう。「食べたくなる本」。高知新聞の書評欄にあったので、買ってしまいました。この三浦哲哉という人物は、映画批評とか比較文化論の方面の学者さんなんだけども、料理本マニアでもありました。読み漁り、自分でも試しまくってきた料理本の数々を批評する、という珍しい切り口。いや、これ、面白い。丸本淑生の凄まじさ。ジャンクフードまで網羅した、数々の料理人、料理本のマニアックな評論は、料理というものの懐の深さ、際限のなさを、見事に、そして面白く伝えてくれるではないか。分析力と文章力を持ったマニアの恐ろしさよ。

 

その「食べたくなる本」の中で少しだけ出てきたので、興味を持って買ったのが、その右の「食品の裏側」。この著者は、食品添加物商社で、食品添加物の専門家として働き、たくさんの食品開発に携わったという経歴を持つ。食べただけで、その食品にどんな添加物が使われているか、かなり判別できるという食品添加物のソムリエ。そんな人物が、ある日、自分が開発に携わったミートボールを自分の子供が美味しそうに食べようとしているのを見て愕然とし、会社を辞め、食品添加物の有りようを社会に伝えていく伝道師に転身したのだ。原理主義者的に添加物を否定するのではなく、どうやってうまく食品添加物と付き合い、安全に暮らしてゆけるかを提案しているのが、好ましい本。

 

その右。「日本銀行 失敗の本質」。この著者、大学の時のサークルの友人、原くん。彼は朝日新聞の論説委員で、時々テレビにも出たりしてます。徹底して、最初っから、アベノミクスを批判し続けている人物。彼が予言してた方向に、今、日本経済が向かいつつあるのが恐ろしい。また、飲みましょね、原くん。

 

その右は「海と陸をつなぐ進化論」。微細な海中のプランクトンが地球の気候変動の中で増えたり減ったりする。それが、地球上の生物の進化に大きな影響を及ぼしている、ということを書いた本ね。僕が好きなジャンルだ。クジラがこんなに巨大化したのは、そもそも、プランクトンの増加に起因する。プランクトンの増加は、地球環境の変化に起因する。世の中は、巡り巡って風車、みたいなことが体感できる佳本です。研究者としての熱意、思いが伝わってきますね。

 

その下は、どっかの駅の本屋さんで書いました。「仏教語源散策」。有名な本ですよね、中村元さん編纂の。最初に書かれたのは、もう、40年も前。人間・無常・縁起・我慢・奈落・金輪際・有頂天などなどの、仏教用語が語源となって、今も一般医使われて人口に膾炙している言葉の、そもそもの仏教用語としての在りようを、解説してます。

 

さて。マニア領域へ行こう。「音楽放浪記 日本之巻」。ご存知片山杜秀だ。先月の新刊でご紹介した「鬼子の歌」で、嵌ってしまったさあ大変。この人、すごいね。知らんかったのが迂闊すぎました。山田耕筰なら僕も知ってるけど、そのほか、全然知らなかったような日本人作曲家、演奏家の作品をマニアックに解説しまくってます。独自の、マニアな視点でね。こういうの、ツボ。僕の、ツボ。分析力と文章力を持ったマニアの恐ろしさよ。

 

そして最後は「初期万葉論」「後期万葉論」。令和になって、万葉集ブームが訪れました。白川静先生フリークの僕としては、これを読まん訳には参らん。そんな訳で一気に読みました。面白かった。とっても面白かった。その解釈は、かなり独自なもの。だけども、説得力も、ある。

白川静先生は、古代人と会話ができるんだと思います。たぶん、神とも会話ができたヒト。さすが、白川先生。そもそも万葉集研究をしたかったのが、白川先生の研究者としてのルーツだから、その思い入れが溢れてました。いや、面白かった。

 

長々と書いてきました。5月の新刊。

みなさんも、連休中にはたくさんの本を読むことと思います。本は、良いですね、ホント。

でも、今日は仕事仕事。仕事が済んでから、また、色んな本を読もうと思ってます。

以上、令和最初のひまわり文庫新刊書でした。

 

ああ、長かった。


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