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三和の田んぼとナベヅルと治水地形分類図〔4732〕2016/03/30

2016年3月30日(水)晴れ!

昨日は飲んだ飲んだ。
12時半過ぎから葉牡丹で始めて、3時前に一度終了。それで終わる訳もなく、ひろめ市場へ移動。5時までグッスリ。そこから、とある会合に出席し、その懇親会へ参加。宴会終了は20:30。
ああ。8時間も飲んでしまった。素晴らしい高知の文化。

さて。
写真は、今朝の里改田の風景。水路に架かる小さな橋の上から田んぼの風景を撮影しました。実は、ここの風景を撮影するのは3度目。
1度目は一昨年、2014年5月21日。2度目が同じ2014年の11月5日。この橋には「田をよごすと帰ってこないぜ」と描かれた看板が掲げられちょりました。
そう。ここの田んぼには、11月になるとナベヅルが飛来してくるんでありますね。シベリアで繁殖したナベヅルが、鹿児島県の出水平野で越冬するのに、途中、立ち寄るのがここの田んぼ、という訳だ。

今朝、行ってみますと、看板が変わっちょりました。新しい標語は「三和地区の田んぼを世界遺産に」。素晴らしい。賛成。
ナベヅルが飛来する美しい田んぼの風景。これは人類として大切に大切に後世へ伝えていく義務がある。そういうことだ。

最近よく、地理院地図のことを書きます。ネットで公開されちゅう、国土地理院が作製した地図、地理院地図。これはなかなか面白い。単なる地図ということですと、今はGoogleマップがあります。衛星写真もあるし、詳細な地図を見ることもできる。ところが地理院地図は、すごい方向に進化しちゅうんですね。
地理院地図を開いてみてください。で、ご自分の住んでいる界隈を表示してみてください。普通の地図が表示されます。下部の真ん中の矢印のついた部分をクリックすると、地図内の十字の部分の緯度経度やら標高やらが表示されます。標高がわかるのは便利ですね。
それだけではありません。左上の「情報」というところをクリック。そして、「情報追加」を押すと、情報リストが出てまいります。衛星画像や空中写真をクリックすれば、現在の衛星写真はもちろん、過去の空中写真アーカーブも見れる。

そして、すごいのが「主題図」。
よくこのにっこりでもご紹介する「土地条件図」は、ここにあります。これで、その場所が更新世段丘なのか扇状地なのか、海岸平野なのか盛土地なのか一目瞭然。
面白いのが「治水地形分類図」。これには旧河道や自然堤防微高地、後背湿地、盛り土などが表示され、その土地の成り立ちや治水の状況が一目瞭然なんですね。これは面白い。

その「治水地形分類図」で、この写真の界隈を見てみると。
なるほど。物部川の旧河道がわかるので、土地の成り立ちが理解できます。

弥生時代に栄えた、南四国最大規模の田村遺跡。その大きな集落は、河道と河道に挟まれた比較的広い自然堤防の上に営まれた、ということがわかる。田んぼを作るのに便利な水に恵まれた、しかし少し高い自然堤防上の、集落。なぜ、田村遺跡がこの場所であったのか、「治水地形分類図」で見るとよく分かるではありませんか。
そして、この、ナベヅルが飛来する里改田の田んぼ。ここは典型的な後背湿地。北から流れてきた川水や伏流水は、自然堤防に阻まれてここに滞留、後背湿地を形成した訳だ。
この向こうに戦国期に「沢城」とも呼ばれた城を築いて本拠とした蚊居田氏は、湿地であることを利用しての築城であったと思われます。その名も「沢城」ですきんね。

そうか。後背湿地か。湿地帯か。
ナベヅルは、いつの頃からここに飛来するようになったのだろうか。そのDNAは、いつ頃から刷り込まれているのだろうか。その答えが、「治水地形分類図」にありました。
飛来するナベヅルは、食べ物に恵まれた湿地を好んだでしょう。シベリアから南九州へ渡る途中、ここで、理想的な湿地帯を見つけて立ち寄ることにした。
その湿地帯は、いつしか開発が進んで田んぼになったが、湿地帯であった時代に刷り込まれたDNAが、田んぼになったこの場所にナベヅルを運んでくる。

ここにナベヅルが飛来し始めたのは、ここが湿地帯であった江戸時代以前に遡るのではないか。そんな昔からの営みが、今も続けられている、という大自然の凄さ。
これはやはり世界遺産だ。そんな意気込みで、地域の自然を地域で守る。美しさや素晴らしさを後生へ伝えてゆく。「治水地形分類図」は、そんなことの大切さを我々に教えてくれます。

国土地理院、Good Job!


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