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潮江中学校、筆山、土地条件図〔4707〕2016/03/05

2016年3月5日(土)曇り

気温、上がってきました。もう、冬の様に下がることは無いでしょう。春、本番。ソメイヨシノが咲き始めるのを待つばかりだ。

ここは潮江。鏡川の南側。かつては海、そして湿地帯、塩田、田んぼ、と推移してきた、高知の城下の南側の土地。
正面に見えるのは、高知市立潮江中学校。その向こうに筆山。

この写真でわかりますでしょうか。潮江中学校の土地。道路から数十センチ、高くなっちょります。嵩上げされちゅう土地。嵩上げされた土地の上に建つのが潮江中学校。
潮江中学校の周囲をぐるりと周ってみると、この中学校、運動場部分も含め、周辺よりも数十センチ嵩上げされちゅうことがわかります。
その理由は。

この土地の成り立ちによります。上に書いたように、元々は海。そこに山から運ばれてくる土砂が堆積し、近世になると塩田として開発されました。それが田んぼになり、そして明治維新。
明治も終わり頃になると、電車が桟橋まで走り、それに伴って工場や学校などの公共施設ができるようになった、潮江。しかし、地盤は低い。

大正15年、この場所に高知県女子師範学校と、それに併設された高知県立高知第二高等女学校がつくられました。その際、水田の多い湿地帯であったこの場所に、盛り土をした訳だ。
以前にも書いたことありますが、その盛り土の土は、向こうの筆山から採取され、運ばれてきたのであります。
この写真ではわかりにくいですが、あの筆山のこちら側は、大きく抉られちょります。今は樹々が生えてわかりにくいですが、小生が子どもの頃は、抉られたむき出しの崖が、あそこにはありました。あの、抉った部分の土を運んできて盛り土にし、その上に建てられた女子師範学校。

戦後になり、その場所に、高知市立潮江中学校ができた、という訳だ。なので、潮江中学校は、周辺よりも数十センチ高い地面の上にあるのであります。

ところで。
近年、Googleマップとかができて、簡単に、PCやスマホで地図を見ることができるようになりました。なので、国土地理院の25000分の1の地図とか、必要無いなったのか。と、言うと、全然そんなことはありません。
国土地理院のHPに、地理院地図というのがあります。これ、ある意味、すごい地図なんですね。

写真の、生垣の上に置いたPCに表示されちゅうのは、地理院地図。地理院地図には、様々な情報を表示できます。緯度経度や標高は当然。あと、現在画面に表示しちゅうのは「土地条件図」。地学的に見た、その土地の状態を、一目で見れるようにしたもの。

この界隈は、薄黄色なので、「扇状地」。もう少し南西へ行くと薄水色なので、「海岸平野・三角州」ということになります。そこに、斜めに赤い波線が描かれちょりますので、「盛土地・埋立地」ということになります。すなわち。
扇状地が埋め立てられ、現在のこの界隈の土地を形成しちゅう、ということが判ります。

例えば、弊社のある南国市物部。あの場所は完新世段丘の上にあり、長岡台地などは、その前の更新世段丘であることが、一目瞭然。
その他、地理院地図では、火山土地条件図とか、湖沼図とか、古い航空写真とか、いろいろ見れます。色別標高図などというのもあって、見始めると、止まらんなるくらいの面白さ。国土地理院、Good Jobだ。

いくらGoogleが頑張っても、地理院地図の便利さに勝つことはできない。いや、本当にすごい仕事を、皆さん、されておりますな。

この写真は、この土地の成り立ち、盛り土、盛り土の由来を、一枚に収めたもの。わざわざ、生垣の上にPCを持って行って、撮影してきました。


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