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紀伊、奇絶峡、南方熊楠〔4604〕2015/11/23

2015年11月23日(月)小雨

そんな訳で今朝は和歌山県。紀伊田辺の、秋津野ガルテンというところへ来ちょります。
昨日朝5時のしまんとに乗って出発し、紀伊田辺へ着いたのが11:15。で、路線バスに乗って上秋津下車、秋津野ガルテン到着が12:00。7時間かけてやって来ました。近畿地方を中心に、色んなこだわりの生産者さんや農産加工業者さんなどが集まって、ここ、秋津野の取り組みのお勉強。
グリーンツーリズムや、みかんなどを使った町おこしの取り組みで有名な、秋津野。

秋津野ガルテンのメインの建物は、小学校のであった古い木造校舎跡。
よく、田舎で、廃校になった小学校の校舎を色んな施設に利用しゆうケースがありますが、秋津野は違いました。和歌山県も田辺市も人口は減少しているのに、秋津野は、減っていない。で、老朽化した校舎では不便、ということで、数年前に、近くに、新しい校舎ができた、という訳だ。
で、使わんなった古い校舎は取り壊す予定やったそうです。
しかし。戦後間もなく建てられたという古い木造校舎は、雰囲気満点。保存運動が起きて、巧く利用する方法が色々と考えられて、紆余曲折があって現在の姿になったということ。良かった良かった。
もう、懐かしさ満載の木造校舎。取り壊してしまうと、覆水は盆に帰りません。

で、農村地帯であるが、子供も多く活気がある町。これは、今の日本では珍しい風景かも知れません。新興の住宅みたいなのも多いが、昨日は伝統ありげな獅子舞もやりよりましたし、今朝は早朝から各所の集会所で祭りの準備をしよりました。伝統、文化、そして若い町が綯い交ぜになった風景を、秋津野では見ることができます。

深更まで色んなお話をし、飲みました。が、今朝は5時に起き出して、右会津川という川沿いを遡上してみました。とは言え、真っ暗。何がどこにあるのかもわからない。たどり着いたのが、ここ、奇絶峡。
右会津川は、両脇、四万十帯の岩山から転がり落ちてきたと思われるとんでもない巨岩がゴロゴロしちゅう川。水量はたっぷり。その川の途中にある渓谷で、不動の滝という美しい滝がある。

秋の紅葉が美しいにかありませんが、今年は暖かくて、まだ、全然色付いちゃあしませんでした。まあ、まっ暗いので、よくわかりませんが。

写真は、滝壺のところから滝を見上げた写真。滝の横を上がっていけるようになっちょって、上部の、巨岩の庇の下にお不動さん。なので、不動の滝。

紀伊半島南部は修験道の山なので、そういった雰囲気も、味わえます。なんせ、真っ暗ですき。
脇の道を登ってみると、不動明王の磨崖仏。暗い山道を上がって行って、眼前に現れる磨崖仏は、なんとも言えませんな。
しかしその磨崖仏は新しく、昭和41年に、堂本印象の原画を参考にして彫られたものにかありません。なるほど。今も信仰が息づく山だ。

昨日、小学校跡の木造校舎にある、秋津野のミカンの歴史展示室を見ました。南方熊楠さん、紀伊田辺に住んじょったがですね。ミカンにも関わった南方熊楠さん。
今朝、ネットで調べよったら、南方熊楠さんが奇絶峡について書いたという文章を発見しました。以下、転載。

(乙)は、前状で述べた奇絶峡といって、田辺か ら2里ほどのところにある、耶馬渓そこのけという絶景の地である。希少な植物が多い。これも、何のわけもなく道路を作るといって破壊がはなはだしく、また 石を切り出すため、地質学、考古学上の参考であるべき大足跡石などが今まさに亡びようとしている。キンポウゲ科のタニモダマも他所に少なくこの辺に多い。 ホウライカズラもこの辺にだけあって開化する。チャボホトトギス、ジョウロウホトトギズなどがある。


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