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今日のにっこりひまわり

スペイン村と地形〔4573〕2015/10/23

015年10月23日(金)晴れ

そんな訳で今朝は東京。昨夜は、銀座の高知県アンテナショップ2F、おきゃくで、グッスリやって来ました。四方竹を天ぷらにしたやつ、おいしかったです。

昨夜泊まっちょったのは大門。浜松町駅の北。で、今朝も5時過ぎに起き出して走ってきました。今日のお目当ては麻布界隈。

ローマは、7つの丘がある場所に建設されました。実は、江戸にも7つの丘がある、とされます。「上野台地」「本郷台地」「小石川・目白台地」「牛込台地」「四谷・麹町台地」「赤坂・麻布台地」「芝・白金台地」。これ、陣内秀信先生の「東京の空間人類学」という本に出てきます。この本に出会うたのが、小生が地形と街の形成にハマったきっかけなんですね。1985年、つまり今から30年も前に書かれた本ですが、江戸の都市計画が、じつに上手に地形と自然を取り込んだものである、ということを見事に描いております。

で、7つの丘。その中でも、南側の「赤坂・麻布台地」や「芝・白金台地」は、北側の台地に比べて随分と起伏に富んだ地形になっちょります。これは、そこが下末吉面だから。最終氷期であるヴュルム氷期の前の間氷期、12万年ちょっと前に、地球が暖かくなり、海水面が今より高かった頃、現在の東京の平野部は浅海底でした。で、多摩川などが運んでくる土砂が堆積した。氷河期となって海水面が下がり、堆積した部分が台地となります。北部の武蔵野面よりも古い時代の洪積台地下末吉面。なので、地盤が固い。なので、河川による侵食は、急な崖や斜面をつくりあげることになり、麻布界隈の急坂の多い起伏に富んだ地形をつくりあげた、という訳だ。

で、徳川幕府によって、江戸の、他の場所でも見られるような都市景観がつくりあげられていったのでありました。
尾根筋に、主要道路を通す。その主要道路に面するように、大名屋敷などがつくられる。寺社も、台地の上の方。そして斜面には庭園などがつくられ、谷地には、下級武士の組屋敷や庶民の町家。これが基本。

東京を走っておって、地形を見事に体感できるのが、麻布界隈ですね。大名屋敷の跡地は大使館になったり大学になったりで、谷地は、込み入った商業ゾーンみたいになっちゅう街。

東京タワーから六本木交差点に向けて走る道は、明暦の大火の後につくられたと思われる尾根道で、環状線のような役割の道。環尾根道。その途中から左手に狭い道を入っていくと、台地の、窪地みたいになったエリアがあります。飯倉片町の交差点近く。ちょっと不思議なエリア。
元々は大田原家の上屋敷があった場所。明治大正と所有者が変遷し、昭和10年、文化人にして農業技術者の上田文三郎さんという方の土地となり、モダンで洒落たアパートがつくられました。スペイン村と呼ばれ、5棟建てられちょりますが、なんと、今でも3棟残っちゅうのでありますね。写真が、その「スペイン村」。
この建物も、「東京の空間人類学」にご紹介されちょります。

アメリカの農業視察にでかけた文三郎さんが、西海岸で見たコロニアル・スタイルに魅せられて、帰国後自分で図面を引いたというアパート。洒落た外観に、和風の間取り。ご覧のように、窓の形が全部違う。これは、地元の大工さんが考えたのだそうだ。洒落ちょります。
建った当時、銀座まで円タクで15分かからんかったようで、芸能人や女給さんに人気のアパートであったとのこと。モボ、モガが、ここから颯爽と銀座へ出かけていった、という風景。

建築後80年とは思えない。今も、実にモダンなたたずまいで、住んでみたくなるアパートではありませんか。高層ビルが並ぶ街の中に、突然ぽっかりと存在する窪地のような場所。そこに、実にモダンで不思議な建物。

ここから台地の坂道を下ったり登ったりしながら、芝公園を通って大門へ。増上寺は、その台地の先っぽ、エッジのような場所にあることがよくわかる。日本の宗教空間は、台地の先っぽなどによくつくられ、坂を上がって参詣(参拝)するようになっちゅうことが多いですが、増上寺のつくりかたもその例に漏れません。

そこから浜離宮までは、しゅっと。その向こうに築地。
いつもの「きつねや」さんでホルモン丼を食べましたが、貼紙に中国語でメニューを書いちょりました。最近のインバウンドに、「きつねや」さんも対応する時代になりました。
良い東京ラン7kmでした。


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