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公共文化施設考〔4519〕2015/08/30

2015年8月30日(日)雨

降りますね〜。もう、夏はいってしまったのでしょうか。いや、そんなことはない。高知の夏はまだまだあります。9月いっぱい、炎暑が続く高知ですきんね。そうでないと高知ではない。
今年も9月20日に、高知街ラ・ラ・ラ音楽祭が開催されます。今年で、もう、14回目になるのか。で、経験から申し上げまして、9月の半ばの高知は、基本的に暑い。まだまだ暑い。しかし台風や大雨も多い、という気候であることは、身にしみて理解できちょります。

そんなラララのバンドミーティングが、今朝、高知市文化施設かるぽーとにて開催。そこにやって来ました。バンドミーティングが終わると、本番に向けて気分が高揚してきますな〜。
写真は、かるぽーと11階からはりまや橋方面を撮影したもの。

さて、今朝の話題は公共文化施設について。
ここ「かるぽーと」は、中央卸売市場の跡地に、高知市によって整備された大型文化施設。故人となりました松尾前市長の強い思いでつくられました。色んな経緯や意見はありましたが、今となっては、高知の文化に寄与すること大きく、その後の高知市の財政状況に鑑みても、良い決断であったと思われます。文化は人の心や生活を豊かにする。
文化とは何か。文化をどう考えるか。これは大きな大きなテーマであり、行政も住民も、皆でキチンと考えていかんといかん。

今、高知の中心部に、県立図書館と高知市民図書館が合体した合築図書館が建設されております。これも、合築に関しては様々な議論がありました。小生も、ちょっとだけ当事者になったりもしたもんで、図書館については、当時、勉強しました。

あの議論に際して、図書館というものに対する認識が、極端に分かれておったのが印象的でした。一般的には、図書館を、公共の貸本屋兼無料レンタルスペースという捉え方が多かったと記憶します。
県立の貸本屋と高知市立の貸本屋が近所にあるのなら、そんなもん、一緒にした方が合理的だ、という認識ですね。
しかし。

図書館、特に近年世界的に盛んになってきた、様々な機能をもつインテリジェンスな図書館には、本当にびっくりするような機能が加わり、また、要求されるようになってきちょります。
文化を担う機能。教育を担う機能。産業振興を担う機能まで。
もちろん県立図書館と市町村の図書館に機能は違い、役割分担もある。

その辺が整理でき、良いものができるのか、といった議論が活発に行われました。
箱物の整備は、紆余曲折の中、進んでおります。しかし、運用面、ソフト面、人的組織の問題などは、これから。これが大事。我々が危惧したことにならないよう、世界に冠たる図書館をつくっていってもらいたいもんです。高知の文化、教育、産業振興につながるような。

図書館と言えば、話題になったのが佐賀県武雄市の図書館。
当時の市長の肝いりで、日本の最大手レンタル本運営会社が指定管理者となって、図書館内にあるカフェで図書館の本を読める、休館日をなくす、開館時間を延長する、などの対応ばかりが話題となりました。
これ、実は、図書館の本質ではない。

蔵書の選定であったりリファレンスであったり、教育関連機能であったり、そんなことが一番重要。それが図書館なんですね。
指定管理者制度になっても、そのような機能が担保されるのであれば、問題はないと思う。むしろ、機能をきちんとした上で、上記のようなサービスが向上するのであれば、それは良いこと。

しかし、蔵書の問題など、問題が出てきているようです。
指定管理者制になって、なくなったもの。武雄市の蘭学資料を常設展示する蘭学館。「おはなしのへや」という読み聞かせ施設。こういった機能は、地域の図書館を特徴付けるものですけんどね。選書についても、公共の図書館としていかがなものか、という課題も出てきました。
そう。当時の責任者が、図書館のことを「本のレンタル屋」表現したところに、問題があったのかも知れない。

公共の文化施設には、やはり、その役割に対する深い理解と思想が欠かせない。深い理解、深い思索。

この前市長、武雄市MY図書館というので大失敗しちょります。著作権関係の整理もつかないまま、10万冊をiPad等で読めるようにする電子図書館ですな。で、できあがってみると、読める蔵書は150冊。なんだそりゃ。

新しいものに取り組む、という気概は大切。しかし、文化、教育などには、深い理解、深い思索が必要であり、前のめりは危険、ということを教えてくれる、良い教材かも知れない。


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