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坪尻駅、水のトンネル探検〔3882〕2013/12/01

坪尻駅、水のトンネル探検

2013年12月1日(日)良いお天気

今日は、午前中、山の中をたつくりに行っちょりました。山と申しましても普通の山ではない。徳島県と香川県の県境、猪ノ鼻峠の徳島県側。土讃線の難所、坪尻駅界隈。そう。秘境の駅として有名な坪尻駅の、その壮大な工事を、自分の目で確かめに行っちょったのでありました。
早朝の汽車に乗り、坪尻駅には朝の8時過ぎ到着。

坪尻駅は、国道から、険しい山道を下ること700m。利用客は、以前は、一日一人、となっちょりましたが、今はどうなんでしょうか。
元々、昭和4年に、信号場として開設され、昭和25年に駅に昇格したもの。近くに集落のかけらも無い。民家も無い。箸蔵と讃岐財田駅の間が、こじゃんと距離があり急勾配。で、汽車の行き違いをさせるべく開設された信号場。あまりに急斜面なので、高知の新改駅とおなじく、スイッチバック方式の駅である、てなことは、皆さんもご存知ですよね。

今日確認したかったのは、この、水のトンネル。
とにかくここは、山深い。そこに、鉄道を通し、信号場のスペースを確保するのは大変なこと。この谷には、渓流の鮎苦谷川が流れます。山ひだを縫うように、クネクネと。大正期、ここに鉄道を通すべく、技術者が地元の詳しいヒトと一緒に歩いたがでしょうね〜。で、考えついたがが、水のトンネル。
川が極端に蛇行しちゅう場合。その、蛇行しちゅう部分の根元を直線にしてトンネルを抜く。すると、蛇行の膨らんだ部分が川でななくなるので、そこに盛り土をして、信号場や、線路をつくる。そんな発想。

よう考えましたな、こりゃ。言うは簡単ですけんど、まあ、見てみてください。川の両側は切り立った急斜面。渓流ですき、蛇行の手前と向こうとでは、かなりの高低差もある。しかも、車も入れないすさまじい山奥。こんなところで、よくもまあ、こんなすごい土木工事をやったもんです。この方式を考えついたヒトがすごい。

坪尻駅界隈に、全部で3つのトンネルを掘りました。写真のトンネルは、一番上流のもの。トンネンルができる以前は、この左手のコンクリートの堰がなく、こっから左へ流れ、ぐるっと右に蛇行して、このトンネルの向こうを流れよった訳です。それを、こうやって堰きとめ、トンネルでまっすぐ向こうへ。
小生の左膝のところに、トンネルの向こうを走る土讃線の緑の鉄橋が見えますでしょうか。
この流れは、トンネルの向こうで大きな音を立てて滝のように落ちております。かなりの高低差。
で、この蛇行によってできた川が流れてないところに、線路があるのであります。
こっからもうちょっと下ると、2本目の水トンネル。そのトンネルが開通したことによってできたスペースに、すさまじく盛り土をして、その上に坪尻駅。そのトンネルの入り口近くまでも、薮を漕いで、どうぞりこうぞり降りれます。そのトンネル出口の所は、堰堤の上によじ登って、なんとか見れました。かなり危険ですが。

今日は、3本目のトンネルのところまでは、よう行きませんでした。どっかに道があるのか。それとも急斜面の薮を漕ぐのか。
まあ、坪尻駅で降りたのはもちろん小生だけで、近くに民家も畑もない、山。ひっとりでメッソ冒険はせられませんきんね。大人のフンベツ。

しかしまあ、実際に見てみると、その工事のすごさがよくわかります。昭和4年に、車も入らんこんな場所で、なんというとてつもないことを考えたのか。先人の知恵と努力は、はかりしれないものがあります。そんな知恵と努力の上に我々の利便があることを肝に命じちょかんといけません。まっこと。

で、探索を終え、国道までの山道を一気に駆け上がり、国道32号線を阿波池田駅まで走って、汽車でモンて来た、日曜の朝。


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