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物部川とシカ〔3839〕2013/10/19

物部川とシカ

2013年10月19日(土)小雨

小雨の朝。ここは物部川。会社の裏手から少し遡上した堤防上から、上流方向を撮影。物部川は、右手の霞んだ山々の奥から流れ出してきます。こないだ登った天狗塚や地蔵の頭の谷水もその源流のひとつ。谷を、清らかな水が流れだしていく風景は素晴らしいものでした。

しかし、山は、ご承知の通りシカが大繁殖して、かなり厳しい状況になっちょります。こないだも、光石登山口から地蔵の頭を越えるまで、通常ですと4時間コースの登山路、人間には誰一人逢いませんでしたが、シカには逢いました。旧物部村では、人間の数よりシカの数の方が遥かに多い状態になっちゅうそうです。

2011年現在、全国に生息するシカの生息数は、推定で261万頭。そのうち10万頭以上が高知県内に生息しちょります。これはもう、適正規模といわれる頭数の何十倍という数値やそうです。結果、森林表面が裸になり、土壌浸食が進むことになりました。
何故、シカが増えたのか。こないだ、専門家の方のお話を聴く機会がありました。
明治になって猟銃が解禁になり、平野部の開発で、シカに絶滅の危機が訪れます。大正末期から、ほんの最近まで、雌ジカの狩猟禁止や猟期の制限など、保護政策が行われてきたそうです。
実はその間、シカの天敵であるニホンオオカミが、明治38年に絶滅しちょります。

戦後、拡大造林が一気に進み、そこはシカの格好のエサ場となりました。シカは妊娠率が高いので、そのまま放っておくと、4〜5年で倍増する、というデータもあるそうです。そんな中、人間も、中山間から減っていき、猟師さんも激減、高齢化。関係者の間では、1980年代頃からシカの増殖が問題になり始めちょったようですが、行政を含むほとんどの人々は気付きません。気付かないうちに、シカは、ちょっとした対策では取り返しがつかないくらい膨大な量まで増えちょった、という訳です。気付いてなかったので、つい近年まで保護政策が行われよった訳です。

さて。
この物部川、このにっこりひまわりでも何度か書いてきましたが、大雨が降ると、その濁りが長期化して、澄んでくるのに時間がかかり、鮎漁などに甚大な影響を与えよります。その原因を、上流域の永瀬ダムなどに堆積した大量の土砂が大雨のたびに舞い上がり、水を濁らせて長期化するため、と書いてきました。確かに、それも一つの原因でありましょう。しかし、最近、もっと上流域、上韮生川などに山から濁った水が流れ込んでくるのが原因、ということも言われだしました。
三嶺とかに登りよって、その清冽な谷水を見たりしよったので、「そんなことないろう」と思いよりました。しかし。

こないだ、天狗塚、牛の背、地蔵の頭から下山し、車で上韮生川沿いを帰りよって気付きました。川がえらい濁っちゅう。その2日前くらいに、台風の影響でかなりの雨が降っちょりました。それにしても、四国山地から流れ込む谷水を集めた上韮生川の濁りは、ちょっとビックリするほど。これが、ひょっとしたら、山が荒れて土壌浸食が進んだ結果ながかも知れん、と、感じたことでした。永瀬ダムの上流が、既に濁っちゅう。それが、ダムに溜り、土砂がなかなか沈降しないので濁りが長期化する、という構図かも知れない。

もちろん山が荒れちゅう大きな原因はシカの増殖。裸地にされて保水力のなくなった山が、土壌浸食、土砂崩壊を起こしゆう。以前、三嶺に登った際、数年前の大雨で土石流になった谷間の道を通りました。どうやら、小さな山がまるごと一つ崩壊し、谷に流れ込んじゅうように見えました。そんな崩壊も、ひょっとしたら獣害ながかも知れません。
まあ、大自然は、太古の昔から崩壊や復活を繰り返してきちょりますので、悠久の流れのなかでは有り得る話かも知れません。が、高知県民にとって、喫緊の課題として、対策が必要であることも言うまでもありません。

今度、シカの防護ネットを張ったりする事業があったら、ぜひ、ボランティアで参加させてください!と、この話を聴かせて下さった方にお願いしてきました。


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