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三宝山から満月を眺める〔3545〕2012/12/29

三宝山から満月を眺める

2012年12月29日(土)晴れ

昨日で仕事納めの方も多いようですね。世の中は完全に年末モードですが、牛乳屋さんの工場は365日(今年は366日)で、31日までキチンと稼動します。

さて、昨夜からの空には、今年最後の満月。昨日は雨でしたが、夜にはそれも上がって、雲の間からまん丸お月様を見ることができました。
そこで今朝は、野市、三宝山のスカイラインから、その満月を撮影してみました。雲が多く、強風にどんどんと流されていくので、こんな写真になってしまいましたが。

眼下には、高知の街灯り。向こうの、特に明るい部分が夜明け前の高知市。
国立公文書館のデジタルアーカイブで、天保年間に作成された、国絵図を見ることができます。その中に、土佐国のものもあります。天保期ですき、藩政期後半、18世紀前半、ということになります。それには、国内各所の集落と、その石高が記載されちょります。

この写真の眼下はどうなっちゅうのか。一番手前が大谷村。440石。その向こうが父養寺村266石。その向こうが深渕村で875石。父養寺村の右、つまり北側が母代寺村で256石。父養寺村の左、つまり南に野市村があって、6,669石。その向こうが上岡村で203石。

なるほど。こうやって見てみると、野市村が圧倒的な石高を誇っちょります。現在の野市町の中心部界隈。

物部川の向こう側では、下田村や蚊居田村、大そね村などが1,000石を超え、介良村、大津村、高須村が2,000石そちこち。

やはり、野市村の6,000石代は、なかなかすごいことがわかります。
こないだご紹介した、県が発表した新しい津波浸水予想図では、野市は、その市街地など、ほとんどが大丈夫エリアになっちょりました。段丘上に位置し、海抜が結構高いので、津波は上岡八幡宮から南東に延びる段丘境界で、概ね止まる、という予想。あくまで想定ですき、一概には言えませんが、野市が、比較的高い場所であることは間違いございません。

その野市は、そういった、高い土地という事情もあって、藩政期以前は荒れ地でありました。「香美郡誌」に、「秦氏国守タリシ時ハ渺々タル原野ニテ、タダ草木ノミ繁茂シテ鹿場ナリシヲ、万治年中 野中兼山先生ノ開墾セラレ、五千石余ノ田地トナシ、・・後略」とあるように、長宗我部時代は荒れ地であった場所に、野中兼山さんによって、灌漑用水が物部川より引かれ、5000石を超える新田が開発されて、野原やった所に市が立つ程の賑わいを創出した、という訳です。

元禄の頃、つまり18世紀になる頃の「元禄地払帳」に「野市村新田」とあるのは、すべて新田で、それが5,669石。つまり、藩政期後期の野市の突出した石高は、野中兼山さんの計画と、その土木工事に従事した皆さんの努力の賜物であることが、この数字を見てもよくわかりますね。すごい。

ところで、土佐は一般的に24万石と言われますが、山内氏入国時の報告では20万2千石ちょっと。その後、この野中兼山さんの活躍や大規模な新田開発もあって、どんどんと増えて行った訳ですが、正式にはこの数値が幕末まで通っちゅうそうです。ちなみに、この天保の国絵図の、各村々の石高を合計すると33万26石。18世紀になった頃の元禄の国絵図の石高合計より、61,000石くらい増えちゅうそうです。
まあ、これは、国への報告。税金や種々の負担の関係もあって、かなり過小に報告しちゅうと思われ、実際は、もっともっと石高は高かったと思われちょります。

石高で思い浮かべるのが人口。今度、各市域等の人口の推移を調べてみたら面白そうですね。やってみます。
今朝は、高知県内の「市」の現在の人口が、全国のどの位置にあるのかだけ、ちょこっと見てみます。

高知市は、まあ、中核市というばああって、全国第59位。34万人強。日本全国には788の市があるそうですき、まあ、こんなもんでしょう。高知で2番目に人口が多いのは、もちろん南国市。この写真の眼下。5万人弱。二番目に多いのが5万人を割り込んじゅう、というのも、まあ、全国的に見ると少ないことになるがでしょう。南国市の全国順位は540位。やっぱし随分と下位。

高知県で3番目に多いのは、ご想像の通り四万十市。4万人弱。全国順位は、これまた下がって649位。なるほど。そしてその次が、この眼下の野市を含む香南市で3万4千人弱。676位。ここまでは、600番代。

さて。これ以外の7市は、全部、700番代ということになります。788中。
まずは731位の香美市、並んで732位の土佐市。ともに2万8700くらい。下から50番内をかろうじて免れちょります。
その次。須崎市が2万4700で、753位。宿毛市は2万2600で765位。788中。そして安芸市は2万をちょっと割り込んで、776位。下から13番目。おう。まだ2つ残っちゅう。

高知県で下から2番目、土佐清水市は、1万6000人で783位。下から6番目。そして栄えある最下位は、室戸市。1万5200人。784位。下から5番目。
ちなみに、残りの4市は、全部北海道でございます。

こうやって見ると、市域の人口、高知県はなかなかのもんですね。788の市の中で、下から5、6、13、24、36、57、58、と、100番内に7つが入賞。113番と140番もおります。11の市のうち、9つが、下から140番以内。なかなかすごい。


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