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解き明かされた、潮江、段差の謎〔3492〕2012/11/06

解き明かされた、潮江、段差の謎

2012年11月6日(火)晴れ!

昨夜はガイに降りましたねえ。今朝は、うそのように晴れ上がり、濡れた街が朝日に輝いて美しゅうございます。
ここは潮江、桟橋通4丁目から、ちょっと北東に入ったところ。

昔、竹島が島やった、その痕跡の芯があるところを以前ご紹介しました。その北側から、高知南警察署の北の桟橋通4丁目の電停の所を通り、南海化学さんの北から萩公園の北西を通って新田の鏡川の堤防まで、なにやら段差があるがが気になりませんか?小生、以前から気になって気になって。で、一昨日のにっこりでご紹介した、潮江のお百姓さん、潮江雪太郎さん(仮名)に、問い合わせてみたら、わかりました。しゅっと。

あの段差の高い部分は「中堤」と呼んだそうです。藩政期初期、山崎弥右衛門さんたちが構築した堤の名残。潮江の庄屋さんやった山崎弥右衛門さんたちが、新田堤をつくり、中堤で囲いをして、内側の海水を抜いて農地をつくった、その痕跡。なるほど。すごい。

山崎弥右衛門さんと言えば、今年の5月18日のにっこりでご紹介した、藩政期初期の功労者。土佐のあちこちで農地を開拓したディベロッパーで、その功績で郷士に取り立てられたとされる人物。藩政期は、土地開発に民間の力を利用しよった時代。弥右衛門さん、春野の諸木や大豊の豊永でも新田を開発しましたが、一番有名ながは下知の北。今でも、弥右衛門の丸という地名が残るくらい、重要な開発でございました。

手元の文献にはないですが、潮江新田の開発も、地元ですき、もちろん手がけたでしょう。高知市のHPに、「寛永年間(1624~1644)に竹島北端から新田にかけて堤が築かれるまでは、潮江南部は湿地帯であった。延享元年(1744)に下田屋と相良屋が竹島・衣ヶ島(消滅)北端から北東に向かって干拓事業に着手、翌年竣工、約42.3haの土地が埋め立てられた。」とあります。寛永年間が、弥右衛門さんが活躍した時期ですき、関係したことは間違いありません。
延享年間の二人の豪商、下田屋と相良屋の話は、潮江村誌にも記載されちょりました。

段差の謎が解けてスッキリしました。そして雪太郎さん(仮名)から、もうひとつ重要な示唆。そういった、海水を排除する堤には、必ず堤に併行して水路があったと。そう言えば、この段差の下は、水路になっちゅう所もあります。もう、水路が無いなっちゅうところもありますが。その水路は、滲み出た海水が農地へ入らんようにするための潮抜きの水路ながやそうですね。なるほど、知恵です。

国土地理院の国土変遷アーカイブで、以前の潮江地区を見てみましょう。例えば1948年の航空写真。200dpiでご覧下さい。これを見ると、その、中堤が、潮江の北と南をはっきり別けちゅうことが判ります。はっきりそれとわかる竹島から北東へ、電車通りを横切って鏡川の河口まで。ここに堤をつくり、新田を開発した様子が想像できます。
新田のトヨタカローラさんの所から、桟橋通4丁目、そして電車通りを渡って竹島へと、自動車でかまんので、走ってみてください。堤の上を走りゆうことがわかります。電車通りが、堤を壊して低うなっちゅうことも実感できますき。

この、先人の知恵と努力、中堤とは全然関係無いですが、この航空写真を見よって、あることに気付きました。1997年の航空写真、これと、1948年のものを比較してみます。国土は、開発されるばかりではない、反対方向もあり得る、ということがわかります。
筆山から南、高見山が禿げ山であるのは、どちらも同じ。その南、南嶺の北麓を西へ遡っていく深谷界隈。1948年頃は、白く見えます。棚田、または畑でしょう。それが、1997年の写真では森。棚田はなくなり、森に戻ってしもうちょります。あの界隈の山道をたつくりよりますと、石垣が積まれた棚田の痕跡だらけ。今は、杉の林や竹薮になっちょりますが、石垣が、そこが曾ては農地であったことを教えてくれます。こうやって航空写真で見比べると、農地として開発され、そして、荒れていって森になっていく様子がわかります。

水の便を考えて、山へ山へと農地をつくっていった時代。水が、平野に行き渡るようになり、そして棚田での耕作が不利になっていった時代。そんな農業の歴史をかいま見ることができるアーカイブ。


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