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本町橋、寿司食いねえ!〔1435〕2007/03/21

本町橋、寿司食いねえ!

2007年3月21日(水)大阪は晴れてまんねん

今日は大阪。ごっつ晴れてまんねん。

御堂筋の本町界隈に泊まっちょりまして、今朝は本町通を東進、大阪城を走りに行っちょったがです。で、途中でこの本町橋を渡りました。ひまわり太郎、本町橋でしゅっと「押し寿司」を思い出してしまい、食べとうてたまらんなってしまいましたがです。何故本町橋で押し寿司なのか。

浪曲師の先代広沢虎造さん、ご存知でしょうか。ひまわり太郎が一番好きな浪曲師。その浪曲の中でも代表作中の代表作が、森の石松の三十石船。次郎長親分に頼まれて讃岐のこんぴらさんに代参に行った石松っつぁんは、清水への帰りに大阪見物をします。

そして、淀川縁りの八軒家から三十石船に乗って京の伏見へと向かうのでありました。その船の中で、ここに石松が居るとも知らんづくとに、乗客の間でやくざ者の話が弾みます。街道一の親分は清水の次郎長、という話が出て、石松は大喜び。「江戸っ子だってねえ」「神田の生まれよ」「そうだってねえ~」というお馴染みの掛け合いが始まります。調子に乗った石松は、次郎長一家の話をする江戸っ子に「もっと近くに寄んねえ。酒を飲みねえ。もっと飲みねえ。いけるんだろ、鼻が赤えや。寿司も食いねえ。」と、やります。こぢゃんと有名な場面ですな。この後、次郎長の子分を強い順に並べていく江戸っ子ですが、石松の名前が出てきません。これに腹を立てて「勧められたってヒトってえのは少しは遠慮するもんだ。みんな食いやがって」などと言いがかりをつけつつ、「清水一家で一番つええ男を一人忘れてやしませんか、てんだ」と嘆くのでありました。ちょっとボケをかましながら一生懸命思い出す江戸っ子が述べた台詞がこれ。「客人すまねえ。いの一番に挙げなきゃなんねえ、清水一家で一番つええ男を一人忘れていたよ!」。で、やっと森の石松の名前が出てきて喜んだのもつかの間、神武このかた、博打打ち数ある中に、石松っつぁん程つええ男が二人とあってたまるけえ!」と持ち上げちょいて、「でもあいつぁ馬鹿だからね」「東海道で一番馬鹿」とやってがっかりさせるという、素晴らしく面白いやり取りが続くのが、この浪曲「三十石船」。

前置きが長うなってしまいました。大阪八軒家から船に乗る石松が持っちょったのが、酒の小樽と、そして、大阪本町橋名物の押し寿司やったがです。この浪曲、ひまわり太郎はほとんどソラで演れるくらい覚えちょりまして、で、本町橋を渡りながら無性に押し寿司が食べとうなったという訳ですね。

ちなみに、この本町橋から東へ行くと、南北に走る熊野街道があります。その街道を北へ1kmくらいで八軒家。三十石船の客を目当てにした、八軒の船宿があったことから八軒家と呼ばれたそうであります。


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